ポケモンGOが日本でリリースされてからもうすぐ2ヶ月が経とうとしています。9月18日にはお台場の立ち入り禁止区域である高速道路出口付近にポケモンGOのレアキャラであるラプラスが出現して大パニック。ポケモントレーナー達のマナーも問題視されて当然ですが、それ以上に開発元であるナイアンテックの対応に問題があるように感じます。
- ラプラス出現でお台場大パニック
- ポケモンGO開発元・ナイアンテック社により大きな責任
- ナイアンテック社の対応に疑問
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ラプラス出現でお台場大パニック
リリース当初は右も左もポケモンGOというくらい歩きスマホでポケモンを探している方が多かったですがそういった光景もいささか落ち着いてきたように感じる今日この頃。利用者のピークは越えて現在はピーク時の70%ほどの方がプレイをしているそうです。ポケモンGOは日本でリリースされてからわずか7日で1000万ダウンロードを超えたという化け物アプリです。それ以降もダウンロードは伸びているのでアクティブプレイヤーは減ったとは言っても現時点でもかなりの数のポケモンマスターがいるはずです。
それを証明するかのような出来事が9月18日にお台場で起きてしまいました。「ラプラス」というレアポケモンがお台場に出現し現場は大パニック。
「ラプラス」はレアポケモンと言っても9月に入ってから出現する頻度は増えているので既に所持している方も多いはず。それでも2匹目が欲しいだとかまだ持っていないということで「ラプラス」をGETしに走った方々がこんなにもいることがポケモンGOの人気を物語っていますね。
しかし今回レアポケモンの「ラプラス」が出現したのはお台場の高速道路出口付近だそうで立ち入り禁止区域でもあるそうです。車は路上駐車、歩道のない道路にも人が溢れこれには警察も出動する事態に。
しかし警察のスピーカーでの怒号も虚しくポケモンGOをやっている方々は警察の警告を無視、赤信号も突破、車道専用道路に平気で侵入、マンションの私有地へ無断で侵入など現場は酷いものだったようです。その現状に「これが日本?まるで中国」とポケモンGOをやっていない方は呆れ顔。
もちろん全員が立ち入り禁止区域に侵入したわけではなくモラル持ちルールを守っているプレイヤーもいたようです。
お台場ポケモンGOラプラス事件。その場から去りたかったが絶好の野次馬的状況の中精神的に、また後ろから迫る人々で物理的に去れず。警察に従った人はGETできず振り切った輩はGET?人を呼びたい地方の観光地とかをラプラスの巣にしてほしいな pic.twitter.com/0rcYpTn58F
— ラッキー青年(level.26) (@ppppokemongoooo) 2016年9月18日
先日も上野の不忍池にある弁天堂が「弁天堂とその周辺でのポケモンGOの全面禁止」を決めたばかり。他にも名古屋や大阪でも人が集中している地域でもやはり同じような問題に直面しています。毎日のようにポケモンGOプレイヤーたちのモラルが問われていますが、個人的にはプレイヤー以上に開発元のナイアンテック社により大きな責任があると思います。
ポケモンGO開発元・ナイアンテック社により大きな責任
そもそもポケモンGOは仮想空間ではなく現実空間を利用してのゲームです。仮想空間であれば他人に迷惑をかけることはないですが、現実世界を利用してのゲームなのでそれに伴うリスクは事前にある程度想定していたはずです。特にポケモンGOの基盤ともなっている「Ingress」でも「歩きスマホ」「不法侵入「深夜の徘徊」といった問題が起こっていました。これはポケモンGOでも同様に問題になっていることです。つまりナイアンテック社は想定できる問題を放置してポケモンGOをリリースしてしまったと言っても過言ではありません。
もちろんポケモンを使用したことでポケモンGOは「Ingress」とは比較にならないくらい多くのプレイヤーが存在することになりました。しかし、アメリカなどいくつもの国で先行リリースして社会問題が起きているにも関わらず、問題を放置して利益優先でリリースし続けたナイアンテック社。日本でもリリースして既に2ヶ月が経とうとしていますがこの有り様です。
声を大にして言いたいのは「運営であるナイアンテック社が人の流れをコントロールできないわけがない」ということです。
リリースして2ヶ月も経っているので「危険地域や立ち入り禁止区域にポケモンを出現させないようにする」などは安全面の管理からも人員を導入してでも何とかすべき問題ではないでしょうか。
ナイアンテック社の対応に疑問
今回のお台場での「ラプラスパニック」でも近所の方がナイアンテック社に通報をしていたようです。マンションの私有地へ平気で不法侵入してくる方が多ければ怖くもなりますよね。しかし返答は相変わらずのテンプレ対応。
「危険を感じたら最寄りの交番、警察署へご相談ください」「お問い合わせいただいた内容をもとに調査いたします」といった内容の返信が来たそうですがちょっと待てと言いたいですよね。
ナイアンテック社のこの対応、問題の根幹がずれていますよね。そもそも立ち入り禁止区域にレアポケモンを出すから問題が起こるのであって、問題が起こってから警察に相談しているのでは遅いですよね。今求められているのは未然に問題を防ぐということのはずですよね。
この対応を見る限りナイアンテック社は問題が起こるのは想定内で、問題は起こってから対処するという姿勢が伺えます。企業なので利益追求するのは仕方がないのですが問題が起こっている現状も放置しているナイアンテック社の姿勢には疑問を感じずにはいられません。
ポケモンGOを悪く言うつもりは全くありません。ポケモンGOは多くのユーザーを楽しませているという観点から言えば非常にいいゲームだと思います。ゲームは悪くないのです。舵取り役である運営の「ナイアンテック社」次第でポケモンGOは良くも悪くもなるということです。
悪い点ばかりが目立っていますが、ポケモンGOのお陰で引きこもりがちだった方が外出をするようになったかたもいます。ポケモンGOのお陰で人が増え喜んでいる観光地もあります。また、自殺の名所として名高い「東尋坊」はレアポケモンが良く出現するとして多数の人が昼夜問わず訪れるようになり自殺する人がいなくなったそうです。人目が多いと自殺には向いてないのは確かですよね。
ポケモンGOがいいアプリとして社会に浸透するためにも、今後のナイアンテック社のリスクマネジメントや社会に迷惑をかけないための迅速な対応が求められているのではないでしょうか。