8月5日にブラジルのマナウスで行われたリオ・オリンピックのサッカー日本代表初戦。相手は当日にブラジル入りしたナイジェリア代表。過去にはオリンピック優勝経験もある強豪ですが試合は予想外のバカ試合に。
- バカ試合勃発!ミスで自滅の日本代表
- 今後はディフェンスの修正がカギ!?
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バカ試合勃発!ミスで自滅の日本代表
試合開始わずか6分でナイジェリアに先制を許した手倉森ジャパン。しかしその直後、南野がペナルティーエリアで相手のファウルを受けPK獲得。オーバーエイジ枠の興梠が落ち着いてPKを決め、得点されてからわずか3分後の9分に同点に追いつく。ところが同点に追いついたかと思った矢先、試合開始から1分ナイジェリアにゴールが生まれ再び失点。この時点で2-1でナイジェリアが1点リード。しかし日本も食らいつきます。失点からわずか3分後に南野が抜け出しスルーパスを受けキーパーとの1対1を落ち着いて決め2-2の同点。開始わずか13分で4ゴールが生まれるバカ試合に。
両チームとも試合開始直後からディフェンスに落ち着きがなく対応しきれなかった感じでした。日本は左サイドの藤春が振られまくって付いて行けず、二人で相手を囲もうとするもボールを奪うことが出来ない。そこからチャンスを作られていました。2失点目は室屋がジャンプするも届かず、相手が落ち着いてトラップしてゴールされました。見ている感じだともったいないミスからの失点でした。
この後は両チームともチャンスは作るが決めきれずバカ試合から一転して試合は得点的には膠着状態に。ところが前半42分、ナイジェリアが再び右サイドからゴールに襲い掛かる。ゴールの右手前からナイジェリア選手のエテボがシュートするもミートせず。ゴール正面で植田がクリアしようとヘディング。しかし後ろに流れた状態でヘディングしたからかボールに勢いはなくシュートしたエテボの前にこぼれ、落ち着いて押し込まれ3-2。
前半はこのまま終了。試合開始直後の点の取り合いからバカ試合がどこまでひどくなるかと思われたがとりあえずは3-2で前半終了。
しかし後半に入ってもバカ試合は止まらない。後半開始5分、ペナルティーエリア内でナイジェリアのウマルに対して塩谷がファウル。これをエテボに決められ4-2。エテボはこの時点でハットトリック達成。とにかくディフェンスがアフリカの身体能力の高さやスピード、足の長さに対応できていないのが目立つ。個人の能力で負けているので組織で対抗したいところでしたが日本はディフェンスを修正することが出来ず。しかも2点差なので点を取りにいくしかない状態に。
後半8分、原川に代えて浅野投入!スピードでナイジェリアに対抗できるかは少々疑問でしたが日本はフォーメーションを4-4-2に変えて浅野を活かそうとします。
浅野にスルーパスが出るものの、やはり単独突破は難しい模様。ナイジェリアの長い脚が伸びてきて突破することができません。逆にナイジェリアは2点差になって落ち着きを取り戻しボールを回し始めます。
そして後半21分。ナイジェリアがまたしても右サイドから試合を動かします。藤春が追い込まれボールの出しどころがなく奪われる。チェルシーに所属するオーバーエイジ枠のミケルがゴール前のウマルにグラウンダーのクロスを送ります。これにはGK櫛引が飛び出してスライディングしながらクリア。しかしボールは飛ばず、今日既にハットトリックを達成しているエテボの前に落ち無人のゴールへ押し込み5-2。とうとう3点差。バカ試合から一転、フルボッコです。
ところが諦めない日本代表。失点後の25分に左サイドの藤春が抜け出しゴール前にクロス。飛び込んでいた浅野がかかとで押し込みこれで5-3。しかしまだ2点のビハインド。ナイジェリアは疲れもあるのかゆっくり時間を使います。
そして後半27分日本が二人目の交代。興梠に変えて鈴木武蔵投入!鈴木武蔵も50m5秒台で走る快速コンビが前線に並ぶことに。
さらに日本は後半31分、中島に代えて矢島投入。日本は残り15分でさらなる追加点を狙いに行きます。
しかし疲れの見えるナイジェリアに対して日本はセカンドボールを拾えず。ゆっくり時間を使うナイジェリアに対して焦る日本代表。得点が出来ないまま後半45分が過ぎアディショナルタイムに突入。アディショナルタイムは5分!得失点差を少なくするためにも最低でもあと1ゴール、欲を言えば引き分けに持ち込みたいところ。
すると後半49分にボールを受けた鈴木武蔵が鋭い切り替えしからシュート。これがゴール左に吸い込まれ5-4。これであと1点差。
しかし既に時間はなく、ナイジェリアボールで試合開始わずかで試合終了。日本は初戦を5-4で落とし敗戦。試合開始後のバカ試合からフルボッコ、しかし試合が終わってみればバカ試合ではありましたが5-4と1点差。
4得点出来たのは非常によかったとは思いますが、ディフェンスの判断ミスやパスミスによる失点が多かったのが残念でした。
今後はディフェンスの修正がカギ!?
やはり世界との差を痛感した1戦だったと思います。U-23日本代表はこれまで3失点が一番の失点だったそうですが今回は5失点。ブラジル戦でもそうでしたが、個人技や身体能力の高い相手に対するディフェンスが今一つ明確でない感じがします。個人で勝てないのなら組織で対抗してほしいところですが、中盤で相手からボールを奪えない、セカンドボールが拾えないだと今後のコロンビア戦、スウェーデン戦も厳しい戦いが予想されます。
光明はオフェンス陣が得点出来ているところ。敗戦したとはいえ4得点出来たのは大きいと思います。得点は出来ているのでこの状態でディフェンスを修正して、チームとして更なる高みを目指してほしいです。スウェーデンとコロンビアは1戦目引き分けているので日本が連勝すれば予選グループ突破出来ます。
次は8日10時からのコロンビア戦。コロンビアも個人技があるチームなのでディフェンスがどう修正されているかがカギになると思います。かなり厳しい戦いになるとは思いますが是非とも勝ってほしいですね。