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石原慎太郎氏が豊洲市場盛り土問題の原点!?食い違い証言続々。

先日BS番組で石原慎太郎元都知事が「知らなかった。僕は騙されていたんですね」という発言をし物議をかもしている豊洲市場盛り土問題。しかしその後の調べて石原慎太郎元知事が盛り土問題に言及する発言をしていたことがわかり波紋を呼んでいる。

  • 石原慎太郎氏と担当局(市場)長の話の食い違い
  • 石原慎太郎元都知事としての立場とは?

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石原慎太郎氏と担当局(市場)長の話の食い違い

「僕は騙されていたんですね」と盛り土問題で自分が被害者の立場であることを強調していた石原慎太郎氏だが、専門家会議で盛り土の方針が決まった後に石原慎太郎氏が「コンクリートの箱を埋め込みその上に市場インフラを整備するとずっと安くて早く終わる」と発言していたことがわかった。

しかしこの発言は当時の担当局(市場)長である比留間英人氏から提案されたもので、それをそのまま行っただけだと釈明。ところが当時担当局(市場)長だった比留間英人氏は「知事から検討しろ」と言われたと証言。更に比留間英人氏は「地下室を作るのは避けたほうがいいという専門家会議の提言はかなり重たいもの」だと思っていたとも述べている。

この辺りで既に食い違いが生じていますね。

ちなみにこの件には直接絡んだ発言ではないですが、石原慎太郎氏が知事として発言を行う前の2008年5月19日に当時の専門家会議の座長であった平田健正氏は「まったく新しい技術を使うのは極めてリスクが大きいと思う」との見解を述べていた。

しかし2008年5月30日に石原元都知事は「土壌汚染をどうして回復するか、そういう発想だけじゃなくて思い切ってものを取り換えるみたいな違うベクトルというものを」といった内容の提案もあったと言っています。この提案は会見の前に設計事務所が変わり、その会社から担当局(市場)長に提案されたと指摘。その提案を担当局(市場)長から聞き、会見で発言したというのが石原慎太郎氏の主張。

しかしこの発言について当時の担当局長(市場長)であった比留間英人氏は「あの会見の内容、私が指示を受けたわけです」と語っており、石原慎太郎氏の言い分とは真っ向から対立する主張だ。そして検討した上で「採用できない」と石原元都知事に報告したと比留間英人氏はハッキリ述べている。

石原慎太郎氏は「大事なことは急に設計事務所を変えたこと。それで盛り土を辞めて下に訳の分からんものを作った」と話していますが、当時設計会社の選定に関わった流通経済大学の矢野裕児教授は「平成23年3月に随意契約で日建設計が東京都と契約し設計会社の変更はなかった」と証言しています。

食い違いがドンドン大きくなってきていますね。しかし以上の事から盛り土問題については

  • 石原元都知事が嘘を吐いている
  • 当時の担当局(市場)長と設計会社の選定に関わった両名が嘘を吐いている

このどちらかは決定的ということになりますよね。

盛り土問題の煽りを受けて東京都のことを伏魔殿と表現した石原慎太郎氏だが、伏魔殿のボスである魔王は石原慎太郎氏自身なのかもしれない。

石原慎太郎元都知事としての立場とは?

石原慎太郎氏は当時都知事だったわけなので盛り土問題について知らなかったでは済まされない。豊洲市場移転は当時から東京都における大きな出来事のひとつなので、その経緯を都知事が注視しなかったということには大いに問題があると思います。「騙された」のではなく「管理不足だった」というのが元都知事として正しい表現ではないでしょうか。

そもそも石原慎太郎氏が都庁に姿を見せるのは週2~3日ほどだったそうで、それ以外はどこにいるかもわからない「庁外」とされる日は7か月のうち110日もあったそうです。さらに、石原慎太郎氏は都知事を猪瀬氏に引き継ぐときに「君も小説の1本や2本は書けるから」と言ったという逸話があるほどです。前都知事の舛添氏もそうですが、「都庁に不在」「税金を使った豪遊外交」などは当時メディアがほとんど触れなかっただけで石原慎太郎氏の代名詞みたいなものでした。

都知事として来庁し仕事に打ち込んでいなかったと思われても仕方ない状況の石原慎太郎氏が「騙された」と被害者面するのは全く持って言語道断だと思います。もし本当に「知らなかった」としてもその状況を作り出してしまった責任が自分自身にあることくらいは理解し、「騙された」ではなく「管理不足だった」と己の過ちを認め素直に謝罪してほしいものです。ましてや一度は「知らなかった」と盛り土問題を否定したのに「報告を受けていた」とコロッと発言を覆すのならなおさらです。

今後も盛り土問題については事実の追及が行われると思いますが、石原慎太郎氏がどこまで関与していたかどのような展開を見せるか楽しみです。

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