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舛添都知事13日と20日に集中審議へ。都議会は辞任させる意向なし?

都議会で代表者質問、一般質問と立て続けに行われ舛添都知事に対する疑惑が追及された。しかし舛添都知事は「第3者に十分精査していただき厳しいご意見をいただいた」「違法性はない」などお決まりの文句に終始し、辞任しないことを明言した。そして都議会は13日と20日に集中審議をすることを決めたが、これにより舛添都知事がリオ五輪の閉会式に出席する可能性がかなり高くなった。

  • 猪瀬元知事と同じコースを歩む舛添都知事
  • 集中審議の日程に疑問符

 

猪瀬元知事と同じコースを歩む舛添都知事

舛添都知事の前任、猪瀬元知事は徳州会から5000万円を受領して辞任に追い込まれた。猪瀬元知事も舛添都知事と同じように代表者質問、一般質問を経て集中審議で徹底的に追及され、最後には百条委員会の設置を決めたところで猪瀬元知事が辞任、つまりは受領を暗に認めた形となった。

舛添都知事は代表者質問、一般質問を終えたが明確な回答はしないで疑惑は疑惑のまま。そこで集中審議を行うことが決まった。集中審議が1日で終われば問題ないのだが、ここまで乗り切ってきた舛添都知事の追及が1日で終わるとは到底考えられない。予定されている集中審議は2日間。もちろん追加審議の可能性はあるようだが、集中審議の日程がいかにも胡散臭い。ひょっとしたら既に舛添都知事続投に向けてのシナリオが出来上がっているのではないかと思えてしまう。

集中審議の日程に疑問符

リコールが難しい状況で舛添都知事を降ろすことが出来るのは不信任決議である。都議会の閉会が6月15日。集中審議がそれまでに行われるのは1日のみ。猪瀬元知事の時は連日行われた集中審議が2日間、しかも1週間間を空けることで舛添都知事は辞任を免れることになりそうだ。

13日集中審議を行うのだが、そもそも1日で追及が終わらない可能性が高いからこそ2日間設定されている。1日で追及が終わらなければ不信任決議は「まだ追及が終わっていない」という理由で否決する動きが出る可能性もある。都議会が閉会してしまっては不信任決議を行うことは出来ない。20日でさらに追及しても時すでに遅し。舛添都知事にとってみれば、13日の集中審議を乗り切ればひと段落するわけである。不信任決議が否決されると舛添都知事は続投となり、日程的にリオ五輪の閉会式に出席することになる。

そもそも集中審議を2日間、週をまたいで設定するのであればどうして会期を延長しないのか。参院選前で延長したくないというのはわかるが、だからと言って後回しにしてもいい問題ではない。集中審議を行うことで都議会としては厳しく接しているように見せかけ、実は都議会が本気で舛添都知事を辞任に追い込む気がないということを示しているようなものであり、それに気付かない都民をバカにしているようなものである。否決した議員、党は現時点での舛添降ろしには否定的だということがわかるので、気になる方はそこをしっかりと見ておいた方がよさそうである。

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