北陸線のJR車掌が切符の販売を巡り、乗客の10代男子学生に暴言を吐いたり胸ぐらをつかんだとしてJR側が男子学生に謝罪したというニュースがトレンドにあがっています。流石に胸ぐらを掴んでの暴言はやり過ぎ感が否めませんが、悪いのはJR車掌ではなく男子学生の方だという意見も多いです。この手の問題が一方が悪いように報道され、サービスを提供する側のみ謝罪するということについて疑問を感じます。
- JR車掌が怒った原因は何か?
- 悪いのはJR車掌?男子学生?
JR車掌が怒った原因は何か?
問題が生じるということは必ず原因があります。まずは双方の言い分を比べてみましょう。
男子学生側の言い分
まず男子学生側の言い分を見てみましょう。
切符の有無を車掌に確認され、購入しようと「いくらっすか?」と尋ねたところ、車掌が学生の胸ぐらをつかみ「言葉遣いに気を付けろ」とにらみつけたという。また、音楽を聴いていたイヤホンを引き抜かれたり、購入後に再び胸ぐらをつかまれ「こっちに来いや」と引っ張られたりした
参照元:http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/117323.html
さらに男子学生は「いきなる胸ぐらを掴まれビックリした。JRに乗るのが怖い。許せない」と話しているそうです。
これだけ見ると圧倒的にJR車掌が悪い気がしますが、理由がなければいきなりそのような態度はとりませんよね。男子学生側にも何らかしらの問題があったのかもしれません。
JR車掌側の言い分
次にJR車掌側の言い分を見てみます。
、学生が車内改札時に寝たふり、聞こえないふりをしているように見えて、イヤホンを外して声かけしたと聞いている。乗車駅を聞いてもなかなか答えないと思った
参照元:http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/117323.html
JR車掌がキレた原因が要約されていますね。男子学生の話を聞くといきなりということでしたが伏線はきちんと存在していたようです。
しかし胸ぐらを掴んで暴言を吐いてしまった事に関してはJR車掌に問題があったと思います。さらに問題なのはどちらが悪いのかという話になっている点です。
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悪いのはJR車掌?男子学生?
最近客に対するサービスを提供する側の問題がチラホラニュースになっていますが、問題になるということは関心が高いということの裏返しではないかと思います。
今回のJR車掌と男子学生のケースについて、どちらが悪いという問題は焦点をどこに当てるかによって見解は当然変わります。
暴言を吐いたことに焦点を当てれば悪いのはJR車掌
無賃乗車をしている自覚があるにもかかわらず、JR車掌が来てもイヤホンを外さず寝たふり、聞こえないふりを装い、乗車駅を答えなかったりお金をすぐに払わなかったという点に焦点を当てれば悪いのは男子学生
ということになります。
双方に過失があって問題が大きくなってしまったと思うのですが、それ以上に私が違和感を覚えたのは男子学生が「許せない」と言っている点。男子学生の態度に焦点を当てれば男子学生にも否があったことは明らかです。困ったことに男子学生は「無賃乗車をしている」という自覚が全くありません。普通であればJR側が行き過ぎた態度があったと謝罪しているのだから、男子学生側も自分の落ち度を認め反省すべきところは反省すべきではないでしょうか。この男子学生は自分の行為が悪くないと思っているのであれば、今後も同様の態度を取る可能性は高いですよね。悪い点、過失があった点については親が怒り態度を改めさせるべきところだと思いますが、男子学生は「許せない」と話していることから親からのお咎めはなかったように思います。
JR側も乗客がいなくなれば困ります。しかし地域の住民もJRがなくなれば困ります。公共の乗り物だからといってお客様が絶対ではありません。今回暴言を吐いてしまったJR車掌は会社絡みで大事になってしまったので行き過ぎた態度は反省していると思います。男子学生も自分に否があった点は素直に認め、胸ぐらを掴んだJR車掌さんに直接謝罪すればいいと思います。そうすればお互いのわだかまりも消え誤解もなくなりスッキリするのではないでしょうか。