ニュース

りんちゃん殺人事件。「ちばけんま」や「用水路にいるから探せ」はネタ!?

ベトナム国籍のりんちゃんが用水路で全裸遺体として発見されてたりんちゃん殺人事件。遺体発見前、ネット掲示板に「暖かくなったら用水路に女児の死体がないか見て回ろう」という書き込みがあったことで犯人の書き込みではないかと注目されました。その後別の掲示板で「ちばけんまで検索しろ」という名前で「用水路にいるから探せ」という書き込みを見つけいくつかのニュースで報道されていますが、「暖かくなったら用水路に女児の死体がないか見て回ろう」と「ちばけんまで検索しろ」「用水路にいるから探せ」は全くの別件であることが話題になっています。

なりそく掲示板

出典:http://narisoku.blog.jp/archives/1065177432.html

  • 「用水路に女児の死体がないか見て回ろう」の書き込みにとりんちゃん殺人事件との関連性
  • 「ちばけんまで検索しろ」や「用水路にいるから探せ」の書き込みはネタ!?意味は?
  • ネットの情報を取り扱うメディアはもっと調査してから報道すべき

スポンサーリンク

「用水路に女児の死体がないか見て回ろう」の書き込みにとりんちゃん殺人事件との関連性

ベトナム国籍のりんちゃんが行方不明になった24日夜9時頃に「2ちゃんねる」に「暖かくなったら用水路に女児の死体がないか見て回ろう」と投稿されていたとのこと。このことから犯人は「ネットの書き込みを利用している人物」ではないかと注目されていました。もし犯人が掲示板に書き込んだとするなら大きな手掛かりとなりそうなものですが、同時に他に同様の書き込みがないかをメディアは探していたようです。

そしていくつかのサイトで怪しい書き込みを見つけたようで、29日の報道ステーションやNEWS23、ひるおびなどで報道されていました。ネタ元を知っている方から見れば笑い話だったようです。

ゲストの方々は「明らかに挑発」などと言っていましたが、この部分だけみたらそう思いますよね。しかしちゃんと調べていればこれがネタだということはすぐに分かったはずです。掲示板にはネタの続きがいくつも載っていたのですから。「ちばけんまで検索しろ」の部分に何も感じなかったのでしょうか?浅はかすぎます。

「ちばけんまで検索しろ」「用水路にいるから探せ」の書き込みはネタ!?意味は?

「ちばけんま」の意味は?

「ちばけんま」の意味は地名の頭文字5文字。千葉県松戸市のことです。

「なんでも実況J(なんJ)」という2ちゃんねる掲示板の一部で「八神太一」というコテハン(固定ハンドルネーム、匿名を使いたくない場合に使用するもの)を使用し、煽り行為などの迷惑行為をしていた人物がいました。しかし度重なる迷惑行為のために多くの利用者から疎まれていたとのこと。しかし「八神太一」が大学合格の合格証書を公開したために個人情報や自宅を突き止められ公開されたということがありました。まさに身から出た錆というやつですね。以降「八神太一」の自宅、もしくは自宅までいくことを「八神太一」が千葉県松戸市に在住だったことから「ちばけんま」というようになったそうです。

「用水路にいるから探せ」の意味は?

これも「ちばけんま」に関連したワードです。

個人情報や自宅を突き止めら掲示板の利用者から多くの攻撃を受けた「八神太一」は反撃に出るために弁護士を雇います。この時に雇った弁護士がIT関連分野での誹謗中傷を取り扱っていた「唐沢貴洋弁護士」です。

実は唐沢弁護士には弟がいたのですが16歳の時に自殺し亡くなっています。しかしネットでは「唐沢弁護士が弟を用水路に突き飛ばし殺害した」というデマが流れ、そのデマを基にし「用水路にいるから探せ」というワードが生まれたようです。

ネットの情報を取り扱うメディアはもっと調査してから報道すべき

以上の事から「暖かくなったら用水路に女児の死体がないか見て回ろう」という書き込みと「用水路にいるから探せ」という書き込みの意味合いは全く違うものです。後者はりんちゃん殺人事件との関連性はないはずです。

ネット上の情報量というのは果てしなく膨大です。しかしそのすべてが正しいものということはありません。私も様々な記事を目にしますが、中には根拠のない記事も散見します。それが取り沙汰されたのがまとめサイト問題でしたよね。この手の問題は今に始まったことではありません。

しかし今ネットはテレビや新聞よりも情報が早いです。メディアがネットから情報を手に入れようとすることは悪いことではありません。しかし問題は「その情報についてどのくらい調査したのか」ということです。テレビで放送すると目にする人はネットよりも多いです。つまりネット以上に慎重に情報を扱う必要があります。誤報やデマがテレビで流れるとそれを鵜吞みにしてしまう方は大勢います。今回「ちばけんまで検索」の書き込みである「用水路にいるから探せ」をりんちゃん殺人事件に関連しているように報道した「報道ステーション」「NEWS23」「ひるおび」などは大いに失態であることを認識したほうがいいです。情報を全国に発信する側として今一度ネット情報の取り扱い方を考えるべきではないかと思います。

-ニュース
-, , ,