5月28日18時頃、北海道の七飯町で小学2年生の7歳の子供(田野岡大和君)が山菜取りをしている時に行方不明になったと警察に通報があった。16時頃から山菜取りに出かけたということで当初から疑問の声があがっていたが、実は躾として山に置き去りにされたことが分かった。親が嘘を吐いたことや行き過ぎた躾について考えてみました。
事件は函館にほど近い七飯町で起こっている。ここは大沼公園という観光名所があるので行ったことがある方も多いのではないでしょうか。嘘を吐いたことについて「最初から置き去りにしたということはちょっと、、、」と父親は証言しているそうですが、親として何をしているのか自分自身わかっていないような気がします。置き去りにして5分後に戻ったら既にいなかったと証言しているそうですが、そもそも本当に置き去りにしたのでしょうか?
- 北海道の山には熊が出るのに何故?
- 問われる親の躾方法
上記2点についてものすごく疑問です。
北海道の山には熊が出るのに何故?
北海道といえばヒグマが出ることで有名です。本州に住んでいるとイメージがわかないと思いますが、北海道のヒグマといえば本州の蛇と同じくらい身近なものです。札幌市の観光名所で有名な藻岩山という展望台がありますが、ここの山にもヒグマが住んでいることでも知られています。実際に毎年麓まで降りて目撃されたというニュースをみます。
これだけ身近な存在なので北海道は子供のころから親や祖父母、学校の先生からヒグマの恐ろしさについて叩き込まれます。「見たら逃げろ」「ヒグマがいる地域には近づくな」という話をされたと北海道の友人からは教えてもらいました。
今回田野岡大和君が行方不明になっているのは東大沼の山林とありますが、ここは駒ヶ岳の麓です。駒ヶ岳も例外なくヒグマの生息地です。北海道に住んでいてヒグマの怖さを熟知しているはずなのに我が子を置き去りにするなど到底信じられません。
問われる親の躾方法
まだ情報が錯綜しているようでどれが正しいか判断できませんが、要点をまとめてみました。
- 家族で公園(旅行?)に出かけた
- 小石を人や車に投げつけるなどをした
- 躾として東大沼の山林に置き去り
当日、家族で鹿部町に日帰り旅行に行ったそうです。そして公園で田野岡大和君が「小石を人や車に投げつけるなどをした」ということで、やめるように言ってもやめなかったようです。そして躾として帰り道の東大沼の山林に置き去りにし、500mほど離れた場所で待機。5~10分後に戻ったら姿がなかったということです。
躾というならどうして目の届く場所で見ていなかったのかが非常に疑問です。ヒグマが出る地域なのに目の届かないところで待機するという行動は躾を通り越してもはや虐待のようにも思います。親に見ず知らずの山林に置き去りにされる恐怖は想像できません。
そもそもこの躾方法を選択した親の心情がまったくわかりません。確かに言うことを聞かなくて躾をしなければいけないことはあると思います。しかし、他に躾方法はいくらでもあるはずです。直情的になったとはいえやり過ぎ感は否めません。
真実は?親の証言どこまでホント?
現在捜索中で本日の捜索は既に打ち切られていると思いますが、親は自分のしてしまった過ちを理解しているとは到底考えられません。子供を置き去りにしてしまった、という認識が非常に弱いように感じます。最初山菜取りと嘘を吐いたのは子供の安全よりも、自分が周りにどう思われるかという保身を考えての事のように思います。山菜取りで行方不明になるのと、置き去りにされパニックになってとる行動は全く違います。自分がやってしまった事の大きさや子供の安全をしっかり考えていたら嘘を吐くという行動に出るでしょうか。私にはどうして夕方から山菜を獲りに出かけたのかを突き詰められ、言い逃れできなくなって出てきた言葉のように思います。本当に嘘がこれだけならいいのですが、行き過ぎた躾が何を意味するのか、つい最悪の事態を想定してしまいます。
31日からは七飯町の天気が崩れるという予報なので、天気が崩れる前に田野岡大和君が発見され、無事であることを祈るばかりです。