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吉田沙保里が決勝で敗退。相手のマルーリスってどんな選手?感動のエピソードも。

   

オリンピック3連覇、206連勝中の吉田沙保里選手(以下敬称略)が決勝で敗北し銀メダル。まさかの敗退に世界中がビックリだったのではないでしょうか。負けた吉田沙保里は片膝をついて涙。しかし不思議な光景だったのは勝って一度喜んだマルーリスもうずくまって涙しています。勝者も敗者もうずくまって涙している光景は珍しいですよね。

吉田沙保里_マルーリス

出典:http://www.jiji.com/

    1. マルーリスってどんな選手?涙した理由は?
    2. 吉田沙保里は「取り返しのつかないことをした」とコメント

マルーリスってどんな選手?涙した理由は?

現在24歳のマルーリス。霊長類最強の女と言われている吉田沙保里を倒したのだから歓喜して喜ぶと思ったら涙。喜びの涙かと思ったらこれには理由があったようです。

7歳からレスリングを始めたマルーリスは12歳の時にアテネ五輪での吉田沙保里の活躍を見た両親にレスリングを辞めるように言われたのだそう。しかしマルーリスは絶対的に強い吉田沙保里に憧れ両親を説得しレスリングを続けたそうです。

つまりマルーリスにとって吉田沙保里は憧れの選手だったのです。その憧れの選手である吉田沙保里とオリンピックの決勝で戦い勝つことが出来たという、まるで映画みたいなストーリーですよね。そして憧れの選手にオリンピックで勝ったという夢物語がマルーリスにとっては歓喜するよりもうずくまって涙を流すという複雑な感情を生んでしまったのかもしれません。

マルーリスにとって吉田沙保里は英雄であり、実際に勝利した後のコメントでも吉田沙保里のことを「もっとも名誉のあるレスリング選手」「吉田沙保里選手と試合が出来たことはとても光栄だ」「人生でずっと夢見てきた」と発言しています。

マルーリスは今回初めてのオリンピック。多少話が美化されているのか世界ランキングが上位の格上選手と当たって勝ち上がってきたと思われていますが、実はマルーリスは2015年の世界選手権55kg級で優勝している実力者。マルーリスが主戦場とする55kg級はオリンピックにはないので、今回は憧れの選手でもある吉田沙保里がいる53kg級での出場となったようです。ちなみにマルーリスが優勝した2015年世界選手権の53kgで優勝したのが吉田沙保里。つまり決勝戦は53kg級と55kg級の階級別世界王者同士の戦いだったのです。

今までの戦績では、マルーリスは過去吉田沙保里とは世界選手権で2度対戦していますがその時はいずれもフォール負けで敗北。吉田沙保里の完勝でした。そして今回は3度目の戦いだったのです。

レスリング_ブックメーカーオッズ

8月16日のブックメーカーのオッズでは吉田沙保里が1.36倍と圧倒的。しかしマルーリスも準決勝で破ったソフィア・マットソンに続き3番目の優勝候補に挙げられています。

また、ダルビッシュがTwitterでこんなことを発信しています。

以前山本聖子がレスリングのアメリカ代表のコーチをしていて、その時の教え子の一人がマルーリスだということです。正確にはもう山本聖子はコーチをしていないので元教え子なんだそうです。

吉田沙保里は「取り返しのつかないことをした」とコメント

準決勝までは見ていて相手に1ポイントも与えないレスリングを披露。これは決勝も圧勝かと思われていました。

しかし蓋を開けてみると4-1での敗北。「最後の最後に落とし穴にはまってしまった」「相手からどうしても勝ちたいという気持ちが伝わってきて空回りしてしまった」「スタミナはまだあった」「最期、気持ちで負けてしまいました。」などすべて出し切って負けたという感じではなさそう。気迫がマルーリスの方が上回っていたという感じだったのでしょうか。

いくら霊長類最強女子とはいえども人間です。いつかは負ける時があってもおかしくはないです。しかし吉田沙保里は「ごめんなさい」を連呼し「取り返しのつかないことをしてしまった」など自分を責めまくっていました。見ているこちらも涙してしまいそうなほどでした。

きっと考えられないくらいの重圧があったのでしょう。今回勝てば前人未踏のオリンピック4連覇。先日伊調馨選手が一足先に4連覇を達成し、ますます負けられない状況でもあったと思います。その中で決勝まで相手を0ポイントに抑えて勝ち上がりました。すごく強かったです。決勝では僅差で負けはしましたが謝る必要は全くないと思います。

先日卓球で3位になり銅メダルを獲得したときに、福原愛選手が漢字の意味から銅メダルは「金と同じ」といって感動を与えていました。銅が「金と同じ」を意味するのであれば銀は「金より良い」を意味していることになります。悔しいし後悔は残ったかもしれませんが銀メダルももちろん誇らしいことだと思います。メダルの色も確かに大事かもしれません。しかし勝って涙したマルーリスと負けて涙した吉田沙保里の二人にはメダルの色を超えた感動を世界中が感じたのではないでしょうか。

吉田沙保里は16年間世界の王者であり続け、マルーリスを初め、世界中の同階級の目標であり憧れであり夢であったのです。どれほどの影響を世界中のレスリング選手に与えていたことでしょうか。

4連覇したら引退を考えていたそうですが今回の敗戦により引退するかどうかはわからないそうです。しかしひとまずはお疲れさまでした。まずはゆっくり休んでほしいですね。

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