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ひろゆき氏の辺野古座り込み抗議炎上。原因は抗議目的にあり。

  • ひろゆき氏の辺野古座り込み抗議に対するツイートの問題点
  • そもそも座り込み抗議の定義とは?
  • 座り込み抗議の目的とは?

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ひろゆき氏の辺野古座り込み抗議に対するツイートの問題点

きっかけはひろゆき氏の「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」というツイートでした。

このツイートについて賛同する意見、逆に批判する意見様々な反応が飛び交っています。

何故こんなに揉めているのか?と気になり様々な記事を読んでみると論点がずれていることに気付きました。

ひろゆき氏は「座り込みの定義」や「座り込みの実態」について問題を指摘している。

それに対して批判を展開している方々は、

玉木デニー知事は「現場でずっと3000日余り続けてこられた多くの方々に対する敬意は感じられない、ちょっと残念だ」

山城博治氏は「作業があるときに座り、ないときは座らないということ。何故見に来た時に人がいないから0日という議論になるのか」

辺野古で抗議をする市民「根本から見てない。ただその場で見たものを信じてる。なぜ反対しているかそこが出発点だと思うよ」

など、「座り込みをしている理由」や「座り込みに対する敬意」などを訴えてます。

山城博治氏の指摘が今回の騒動の問題点そのものでした。

そもそも座り込み抗議の定義とは?

座り込み抗議と聞いて何を想像するでしょうか?大抵は「座って抗議をしている人」だと思います。

ひろゆき氏は「目的が達成されるまで座り込む」という辞書的な意味での座り込みを指摘している。これは正しいです。

しかし、「誰もいないから」というところでズレが生じます。

ではなぜ「ズレ」が生じたのか?それは実際に座り込み抗議をしている方々の目的を知らなかったからに他なりません。

座り込み抗議の目的とは?

ではその目的とは何か?大袈裟太郎氏がひろゆき氏とのやり取りでその点を指摘しています。

「目的」とは工事車両を止めることなので、毎日その「目的」が達成されて人々は帰路に就く。

これは私も知らなかったです。そもそも辺野古の座り込み抗議活動の目的は基地移設に対する反対運動だとばかり思ってました。

大袈裟太郎氏曰く

座り込みの仕組みと意義についてだ。これは前述のように、現在は辺野古のゲート前で、1日3回、9時、12時、15時と工事車両の搬入の阻止のために行われている。これはいわゆるデモとは違い、実際に一時的に工事をストップさせる非暴力の直接行動である。

市民が座り込んで機動隊に運ばれる間の時間、工事は遅れる。現在は人が少ないこともあり1回15分、1日に45分ほど工事を遅らせているが、かつて24時間体制の座り込みの時や、大人数が集まった日は工事を1日中止させることもあった。

ちりも積もればという感覚で、これが意外に効果を生む。高江では3年で完成するはずだったヘリパット建設を10年かけさせたこともある。

引用元:https://diamond.jp/articles/-/310908?page=3

これが現在の座り込み抗議活動の目的だそうです。つまり、座り込み抗議で時間を稼ぎ、その間にロビー活動や選挙などでの政治的な解決模索する。

大局をみれば辺野古基地建設に対する抗議活動へと繋がっていくわけなんですね。

2014年当初は24時間で座り込み抗議活動をしていました。それが規模を縮小して今に至るといった感じです。

正直多くの人たちは2014年の座り込み抗議活動の印象が強いのではないでしょうか。それ故に現地で座り込み抗議をしている方々との認識が大きくずれているのだと思います。山城博治氏が過激な抗議活動を行い何度も逮捕されたりしているのも影響しているかもしれません。

ひろゆき氏は別のツイートで「1日に1時間座り、土日は休み」ということも暴露しています。実際に長年座り込み抗議活動を行っているので、座り込み抗議の形が人の数や時代に沿って変わっていくのは仕方がないことなのかもしれません。

しかし、「1日に1時間座り、土日は休み」を知らない人からすると「騙された」となるわけです。

座り込み抗議をしている方々を悪く言うつもりは毛頭ありませんが、今の現状を知らなかった方々が如何に多いかを浮き彫りにさせた出来事だと思います。そして休みの日数も座り込み抗議に含まれているのなら看板の書き方には大いに誤認させる表記だと思います。

解決案として「座り込み抗議を開始して○○日」と書いておけば双方問題ないのではないでしょうか。

ひろゆき氏も座り込み抗議活動をしている方々を冷笑したりバカにしたりしているわけではないですよね(※山城博治氏は除く)。表記の仕方が誇張して騙される人がいると指摘しているにすぎません。

もちろん座り込み抗議をしている方々が騙そうとして表記していたのではないことは理解できます。今回の件は「伝えたい事実も書き方を間違えればうまく伝わらない」典型的な事例だと思います。

辺野古での座り込み抗議活動が始まってかなりの日数が経っているので若い世代に知らない人も増えています。座り込み抗議に関わる方々はせっかくここまで大きく注目を浴びているので、今回の騒動はネガティブに捉えるのではなく辺野古の現状などをメディアを通じて再度認識してもらういい機会だとポジティブに捉えればいいのではないかと思います。そうすることで理解を示す人は間違いなく増えるのではないでしょうか。

いつまでもひろゆき氏と言葉遊びしているのは非常にもったいないと思うおいらなのです。

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