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ロフテッド軌道とは?迎撃は可能?

      2017/04/12

4月5日の朝に北朝鮮が弾道ミサイル1発を北東に向け発射。そして約60㎞飛翔し日本海に落下したそうです。稲田朋美防衛相が弾道ミサイルの軌道について言及し、「特異な高度ではない」、つまり「ロフテッド軌道」ではなかったとの認識を示しました。ロフテッド軌道とはどのように特異な高度のことか気になったので調べてみました。

ミサイルイメージ画像

  • ロフテッド軌道とは?メリットとデメリット
  • 北朝鮮はロフテッド軌道でのミサイル発射は可能?迎撃できる?

ロフテッド軌道とは何か?メリットとデメリット

北朝鮮が発射した弾道ミサイルは「特異な高度」ではなかったとして「ロフテッド軌道」ではなかったとの見方が強まっています。ここで気になるのは「ロフテッド軌道」という聞きなれない言葉です。そもそも「特異な高度」もよくわかりませんよね。高度に特異って何が特異なんだって話です。

ロフテッド軌道のロフテッドは英語で表記すると「lofted」です。つまり「高く上がった」という意味です。つまり通常の弾道ミサイルよりも高度を上げて発射したミサイルの軌道をロフテッド軌道ということになります。

しかしながらロフテッド軌道だと高度を高くするため目的地に到着する時間が長くなります。目的地に到着する時間が長くなるのであれば迎撃に費やす時間が増えるから迎撃しやすく思う方もいるかもしれません。しかしロフテッド軌道のメリットは「迎撃ミサイルが届かない高度」を飛翔させることにあります。

例えば仮に通常のミサイルなら日本から100km離れた場所で迎撃できるとします。しかし、ロフテッド軌道のミサイルは高度が高いために通常のミサイルが迎撃出来る100km地点では迎撃ミサイルが届かない高度を飛翔。そのため滞空時間が長いにもかかわらず、迎撃するためには迎撃ミサイルが届く高度まで落ちてくるのを待つしかありません。結果、迎撃ミサイルが届かない高度を飛んでいた分だけ迎撃できる距離は通常のミサイルより日本に近くなることになります。そして厄介なのは日本に近くなっている分迎撃にかける時間が減るので迎撃成功率が下がり迎撃が難しくなるということです。

今回稲田朋美防衛相が「特異な高度ではなかった」、つまり「ロフテッド軌道」ではなかったと発言しましたが気になるのは既に北朝鮮がロフテッド軌道の弾道ミサイルの発射に成功しているかどうかですよね。

北朝鮮はロフテッド軌道でのミサイル発射は可能?迎撃できる?

実は北朝鮮は昨年の6月22日にもミサイル実験を行っていますが、その際のムスダンの高度が1,000kmに達し、軌道がロフテッド軌道で発射されたということが確認されているようです。成功率を高めるためにミサイル実験を繰り返しているのでしょうが、現段階で一応北朝鮮はロフテッド軌道でミサイルを発射することは可能だということになります。

では日本の迎撃体制事情はどうなっているのでしょうか?

現行のSM-3ブロック1Aの射程は1,200kmで、到達高度は500km(600kmという資料も)、速度は秒速3~4km。今日のように弾道頂点が1,000kmになると、頂点付近で迎撃することはできませんが、2011年4月の実験で秒速4kmを超える中距離弾道ミサイルの迎撃に成功しています。

参照元:http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50770775.html

つまり現行の迎撃ミサイルではロフテッド高度に対応することは難しいということになります。しかし参照元のサイトには続きがあり、

現在日米で共同開発中のSM-3ブロック2Aは、迎撃高度が1,000kmを超えるとみられます(2,350kmという資料も)。標準的な最小エネルギー弾道で飛翔する場合はもちろん、ロフテッド軌道で飛翔するムスダンであっても弾道頂点付近で対応できるようになります。ブロック2Aは2018年までに配備される予定です。

参照元:http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50770775.html

SM-3ブロック2Aが配備されればロフテッド軌道のミサイルも迎撃できるようになり軍事事情を一変させるとも言われているようです。ちなみにSM-3ブロック2Aは艦搭載型の迎撃ミサイルなのでイージス艦に配備予定なのですが、現在のイージス艦ではSM-3ブロック2Aが配備できる能力がないそうです。そのために現イージス艦を改修し2020年代には既存のイージス艦に搭載可能になる予定で2021年度から配備されるのではないかということです。

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